愛媛県今治市大三島町に伝わる戦国時代のヒロイン鶴姫の伝説にちなんだ「三島水軍鶴姫まつり」(実行委員会主催)が14日、同町宮浦の大山祇神社や宮浦港周辺であり、鶴姫率いる110人の武者行列が地元住民や観光客を魅了した。 鶴姫は戦国時代に大三島と大山祇神社を守るため水軍を率いて出陣。敵を撃退したものの恋人が戦死し、18歳の若さで海に身を投げた悲劇のヒロインとして伝わる。「瀬戸内のジャンヌダルク」とも呼ばれる。 今年は今治北高大三島分校3年高橋真帆さん(18)が鶴姫役に選ばれ、住民や地元小中学生が武将や兵に扮(ふん)した。 午前10時すぎ、大山祇神社で武者姿の高橋さんが「皆のもの。出陣じゃ」と号令。行列は「われら三島水軍。御大将、鶴姫様」の掛け声を響かせ、宮浦港まで約1キロの参道を練り歩いた。
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