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見えぬ行方、伊方1号機廃炉判断先送り 四電

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 愛媛県伊方町に立地する四国電力伊方原発1号機は30日、運転開始から37年を迎えた。法律で定められた運転期間「原則40年」まであと3年となり、廃炉の2文字が見えてきた。しかし、四電は「現段階で具体的な検討はしていない」と判断を先送り。廃炉も再稼働も決まらない宙に浮いた状態で、地元住民は不安げに動向を注視している。 「あれからもう40年になるんか。そりゃ、わしも年取って体もがたがたになるよな」。1973年から始まった1号機の建設工事に下請け企業として携わったという同町湊浦の無職の男性(76)が静かに当時を振り返る。 原子炉周辺建屋の建設などに従事した。「敷地の中は作業員があふれるほどおってね。外には反対派の人らもようけおったけど」と男性。今は運転停止している1号機を思い浮かべながらつぶやく。「これまでも(部品の)交換を繰り返して使ってきたはず。廃炉の話が出てきてもおかしくないけど、難しい話よ」 伊方1号機は、69年に町と町議会が誘致し、70年に四電が建設を決定。77年9月30日に営業運転を開始した。

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