長野、岐阜両県にまたがる御嶽山の噴火で、愛媛大大学院理工学研究科博士前期課程２年の森侑司さんが噴火に巻き込まれた可能性があることが２９日、分かった。愛媛大は危機管理室で情報収集に努めており、３０日に森さんが所属する研究室の教員を現地に派遣する。 愛媛大によると、２９日午前８時４０分ごろ、報道機関から寄せられた氏名が、在学生と一致することが判明。本人と家族に電話するなどしたが、連絡がつかないという。危機管理室は「複数の知人によると、学外の友人２人と一緒に噴火した時間帯に登山していたとみられる」としている。 愛媛大は、学長ら６人が対応を協議。危機管理室を中心に数十人の教職員が、森さんの所属する研究室や知人らに電話連絡をしたり、テレビを見たりするなどして情報収集に当たった。 所属研究室の男性教授は「電気を研究し、いつもまじめに取り組んでいる」と案じ、危機管理室は「正確な情報が十分収集できていない。無事を祈るしかない」とした。
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