環境省レッドリストで絶滅危惧1類に指定されているカブトガニの成体が、愛媛県西条市河原津沖の燧灘で底引き網に掛かり、西条市周布の東予郷土館が保護した。郷土館によると近年、今治市や新居浜市などでの発見例はあったが、西条市では18年ぶりで「今後も地道に保護活動を続けていきたい」と吉報を喜んでいる。現在は水槽で飼育しているが、マーキングをした上で今月中に海に戻す予定。 郷土館によると、カブトガニの寿命は20~25年ほどで、10年以上かけて15回ほど脱皮を繰り返し、成体になる。今回保護されたカブトガニは体長53センチ、重さ2.12キロの雌で生後12年以上たっているとみられる。背中に雄とつがいになった跡があり、産卵した可能性もあるという。
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