四国電力は12日、原子力規制委員会の審査会合で、伊方原発(愛媛県伊方町)の敷地前面の中央構造線断層帯を震源とする地震の揺れで耐震設計の目安となる想定(基準地震動)を570ガルから650ガルに引き上げることを明らかにした。 基準地震動は伊方3号機の安全審査で最大の焦点となっている。規制委側は四電に対し、他の手法も使って計算するなど設定の信頼性をより向上させるよう求めた。 四電は昨年7月、中央構造線断層帯を震源と想定した570ガルを基準地震動として安全審査を申請。今年5月の審査会合では、「震源を特定しない地震動」として620ガルへの引き上げを報告したが、規制委側は了承していなかった。
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