経済的な理由で就学が困難な高校生らに愛媛県が貸し出す奨学金の2013年度末の滞納額が、前年度比26%増の1億4129万円で最多となったことが9日、明らかになった。県教育委員会は「今後も毎年3000万円ずつ滞納額が増えるのではないか」と見通し、滞納対策に乗り出す構えだ。 奨学金は月額5000~3万5000円を無利子で貸与し、高校や大学の在学中は返還を猶予。原則として卒業後15年以内に返還する。近年は少子化の影響で貸与額が減少する一方、滞納額が増加中だ。 13年度の滞納額は現年度分が5036万円(前年度比9%増)、繰り越し分が9093万円(38%増)。現年度分の返還率は前年度を0.5ポイント下回る89.2%となり、2年連続で90%を割った。
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