四国遍路の歴史や世界の巡礼との共通点などを研究している愛媛大の教員らがこのほど、愛媛県松山市太山寺町の52番札所太山寺を訪れ、寺に残る資料を見学した。 四国遍路の世界遺産登録を学術的な面から後押ししようと、同大の歴史学や文学、社会学などの教員らは約10年前に「四国遍路と世界の巡礼」研究会を発足させた。2013年度から4年間は国の補助金を受け、他大学のメンバーなども加え研究に取り組む。 同寺は、国宝の本堂や国重要文化財の本尊「十一面観音立像」などの優れた文化財が知られているが、未調査の文書や仏像も多く、日本史が専門の教員らが6月から寺の協力で目録作りを進めている。
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