土に親しみ耕せる、瑞穂(みずほ)の波を誇るべし―。愛媛県旧愛治村(現鬼北町)の青年団で、戦後間もなくつくられ現在は忘れられていた団歌を、当時を知る元メンバーが復活させ3日、同町清水の愛治小学校であった敬老会で披露した。集まった163人のお年寄りの中には、一緒に口ずさんだり手拍子をしたりする人もおり、懐かしい歌の復刻を喜んだ。 きっかけは6月、松山市で開かれた旧愛治村出身者らの懇親会に出席した芝田正文副町長が、団歌を作詞した松広武雄さん(88)から青年団歌の存在を聞いた。「消え去る記憶を呼び戻したい」と、町老人クラブ会長の高田宥さん(82)に相談。旧愛治村出身の高田さんは歌の存在を覚えており、知人に復活を呼び掛けた。
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