廃棄予定だった道後温泉本館(愛媛県松山市道後湯之町)の貸浴衣を再生するプロジェクト「松山トリコ」がスタートし、第1弾の商品として松山市社会福祉協議会が地元女性クリエイターと協力し、障害者や高齢者も製作に加わったクッションが2日、披露された。手にした人が「松山のとりこになるように」という大勢の思いが込められている。 市道後温泉事務所によると、浴衣は色あせやほつれから年間70~80着を廃棄していた。昨年秋ごろから市と市社協が活用方法を検討。女性クリエイターグループ「和音ファクトリー」が、湯玉模様を生かしながらワンポイントに伊予絣を取り入れたクッションを考案した。形や構造からお手玉を意味する「おじゃみクッション」と名付けた。
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