愛媛県の中村時広知事は21日の定例記者会見で、県が開発したイチゴの新品種を「紅(あか)い雫(しずく)」と名付け、6月25日に農林水産省へ品種登録を出願したと発表した。紅い雫は糖度が高く酸味もある濃厚な味が特長。県は高級果実として売り出す方針で、首都圏の百貨店や果物専門店での販売を目指す。 イチゴの県独自品種は2009年登録の「あまおとめ」に続き2品種目。紅い雫は、あまおとめと紅ほっぺを04年に交配し、09年から現地試験を進めていた。あまおとめの課題だった着色の悪さを克服、紅ほっぺより糖度が高い。親の両品種よりも酸味があるため味が濃く、中村知事は「大人の味に仕上がった」と述べた。
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