日本酒の伝統的な造り手として知られる愛媛県の伊方杜氏(とうじ)でつくる伊方杜氏協同組合は21日、伊方町内で総会を開き、21日付での解散を決めた。組合員の減少で組合運営が困難になったためで、100年を超す歴史に幕を下ろした。 伊方町の資料によると、組合は1911年に「伊方杜氏蔵夫組合」として発足。その後、名称を変えながら研修会や品評会を開き、互いに研さんを積んできた。 しかし、消費者の日本酒離れなどによる需要低迷が響き、当初230人近くいたとされる組合員は現在5人にまで減少。兵頭大市理事長によると、本年度内に2人の組合員が高齢を理由に引退の意向を示していることもあり、解散を提案した。
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