愛媛大医学部(東温市志津川)は8月1日、死因が不明な遺体をコンピューター断層撮影(CT)で読み取り、関係者がモニター画像を分析する「愛媛大医学部付属Ai(死亡時画像診断)センター」を設置する。医学部によると、設置は四国初。政府が犯罪死の見逃し対策を強化する中、死因究明の拠点づくりを目指す。 センターでは、県警などから依頼を受けた遺体を撮影。画像を、法医学教室や放射線科専門医らが連携して診断し、死因や解剖の必要性を判断する。8月中にも愛媛大や県警、県、医師会などで構成する「県死因究明等推進協議会(仮称)」を設置予定。 Aiによって脳出血の位置や気胸の状態などが解剖前に分かり、解剖の質向上につながるほか、画像を3次元に再構築することで、解剖すると原形をとどめない複雑な骨折も可視化できる。愛媛大は2013年12月に遺体専用のCTを導入し、解剖前に約40例撮影している。
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