「森永ひ素ミルク中毒の被害者を守る会」県本部の第44回総会が27日、愛媛県松山市道後町2丁目の県身体障害者福祉センターであり、事件の風化を防ぐ広報など2014年度活動方針を決めた。 事件は1955年に発生。ヒ素などの有害物質が混入した森永乳業の粉ミルクにより多くの乳幼児が被災した。県本部の会員は132人。 総会には被害者ら会員25人が出席。活動方針では、被害者の多くが定年退職となる60歳を迎え、障害の進行など健康面でも対策が必要となるとし、さらなる救済事業の必要性や被害者同士の連帯が望まれると強調。県本部総会を充実させるため常任委員会の開催を年4回から5回へと増やすことや、会員拡大など組織強化に取り組むとした。
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