1894年に朝鮮半島で起きた民衆の抵抗蜂起「甲午農民戦争」(東学党の乱)の韓国の関係者7人が19日、愛媛県松山市を訪れ、同戦争の制圧部隊に所属した旧日本軍兵士2人の子孫と交流した。領土や歴史認識をめぐり日韓関係が冷え込む中、2012年夏に続く2回目の交流で、民間レベルでの絆を強めた。韓国からの一行は今秋にソウルで開く同戦争120年記念式典への出席も求めた。 甲午農民戦争は、日本の侵略などを退けようと朝鮮半島各地で農民らが蜂起。近代兵器に勝る旧日本軍の一方的な掃滅戦となり、死者は少なくとも2万~3万人にのぼるとされる。韓国で長くタブー視され埋もれていたが、近年、研究や顕彰が進み、犠牲者の子孫らでつくる「東学民族統一会」(ソウル、約400人)は日本側の関係者との交流に力を入れている。
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