デコポン(不知火)の果皮が黒く変色する「水腐れ」の対策検討会が7日、愛媛県八幡浜市北浜1丁目の県八幡浜支局であり、雨などにぬれないよう木全体をシートで覆う効果を確認したとして、農家向けの栽培マニュアルを作成することを決めた。 商品価値が大幅に下がる水腐れを防ごうと、県やJA関係者でつくる検討会は2012年度から3カ年計画の実証事業に着手。さまざまなシートや被覆方法を試した結果、比較的安価なシートでも水腐れの発生率を10%以下に抑えることに成功した。シートで覆うことにより、木に実った状態で完熟させることができ、商品価値も高まるという。 実証事業の最終年度となる14年度は被覆作業の省力化なども研究。7日の会合ではシート被覆で栽培したデコポンの味を会員同士で確かめ「シートの取り付けやすさが普及の鍵」といった意見が出ていた。
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