愛媛県松山市宮前地区などの浸水対策として市が進める「中須賀第2雨水排水ポンプ場」(同市三杉町)の本体工事が終了し、5日、現地で完成式があった。周辺約7600世帯の雨水排水処理を担う。 市下水道施設課によると、同所では1971年から中須賀第1雨水排水ポンプ場(排水能力毎秒10.3立方メートル)が稼働中。宅地開発などで土地の貯水機能が低下したため、2001年6月には床上7棟、床下61棟の浸水被害が出た。07年度に第2ポンプ場建設事業を開始、本体は今年2月稼働した。 第2ポンプ場は鉄筋コンクリート地上2階、地下2階。ポンプは4台(電動2、ガスタービン2)あり、排水能力は毎秒14.6立方メートル。非常用自家発電も設け、効率的に排水できるようポンプ場まで長さ約1.3キロの雨水幹線を整備した。総事業費約59億円。
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