愛媛県認知症施策市町連携会議が2日、県庁であった。県全域の徘徊(はいかい)防止ネットワークの構築を目指し、警察や関係機関と連携するルールづくりに20市町が取り組み、県地方局単位で検討する手順が示された。 市町や県警から約70人が参加。県は認知症高齢者に関し、市町をまたぐ広域の徘徊を防止するネットワーク構築のガイドラインを2014年度に作成する方針だ。 見守りや徘徊防止の仕組みを築いている自治体は、導入例やさらなる有効活用への課題を報告。「高齢者の登録が少ない」といった課題が浮上した。 県警は、13年に自分の氏名や帰路が分からないとして保護した高齢者は949人と報告し「全てが認知症ではないが、疑いのある状態」と分析。ただ、保護しても夜間や休日は関係機関の連絡体制に差異があり「スピーディーなシステムを連携して考えていきたい」と強調した。
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