近年漁獲量が減少しているトラフグのモニタリング調査をしている県栽培資源研究所などは3日、愛媛県西条市禎瑞の加茂川河口でトラフグの稚魚約3万3000匹を放流した。 研究所によると、トラフグの県内漁獲量は2003年の40.5トンから13年は2.9トンにまで減少。研究所では01年から稚魚の放流や放流魚のモニタリング調査を続けており、放流は全国豊かな海づくり推進協会の支援を受けて実施している。 3日は地元の漁業関係者や研究所の所員など約10人が、伊予市の研究所施設で4月中旬にふ化させた全長約7センチの稚魚をホースやバケツで海に放流した。識別のため稚魚の背中に焼き印を押してあり、研究所の山崎和久・浅海調査室長は「放流した魚が大きく育って帰ってきて、漁業者の収入が少しでも上がれば」と期待した。
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