あなたはどこで、誰と眠りますか―。「お墓の社会学」をテーマにした講演会が29日、愛媛県松山市山越町の県男女共同参画センターであり、京都女子大の槙村久子客員教授(66)がお墓の在り方をめぐる新たな動きや今後の課題について語った。 少子高齢化社会を男女共同参画の視点から捉える同センターのセミナーの一環。約60人が聞き入った。 槙村客員教授は核家族化や少子化による家族形態の変化を挙げ「先祖の供養という過去から、死後設計という未来志向へと、お墓への意識が変わってきている」と説明。「未婚の単身者も増え、葬送・墓制の無縁化はさらに進む」と予測、生前に親の意思を確認することや、親がいない場合は自分以後の葬送を誰がするかなどの課題があると述べた。
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