日本の棚田百選の一つ、愛媛県内子町北表の泉谷棚田で29日、「かかし作りコンテスト」があった。出来上がったのは、サッカーボールを蹴る若者やイワナ釣りのおじさん、漫画キャラクターなど17体。個性豊かな一団が、10月末まで棚田を見守る。 地元農家4戸でつくる「泉谷地区棚田を守る会」と町が、棚田の意義や景観の素晴らしさを知ってもらうために始めた企画。町外に住む棚田のオーナーと一般応募者約45人が参加し、竹にわらを巻いて衣装を着せ、仕上げに顔を書く約2時間の作業を楽しんだ。 松山市の原田隆史さん(44)と佐知子さん(34)夫婦が作ったかかしは、上半身がぐっと後ろに曲がった姿。佐知子さんは「荒川静香さんです。イナバウアーならぬ稲バウアー」と、トリノ冬季五輪金メダリストだと解説して笑いを誘った。
↧