愛媛県内の臓器移植者らでつくる「えひめ移植者の会」は22日、松山市若草町の市総合福祉センターで本年度総会を開き、県臓器移植コーディネーターの篠原嘉一さん(46)が「日本の移植事情と課題」と題し講演した。 篠原さんは、脳死をした人の臓器提供意思が不明でも、家族の承諾で提供を可能にする改正臓器移植法を取り上げた。篠原さんによると、改正法が施行された2010年の国内臓器提供件数は09年に比べ増えたものの、医療の進歩や交通事故の減少で脳死が減るなどし、近年は提供が減り続けているという。 篠原さんは「意思表示を増やす取り組みが必要。移植医療で助かる命があることを口コミで広めてほしい」と訴えた。
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