大王製紙（愛媛県四国中央市）の巨額不正借り入れ事件で顧問を不当に解任されたとして、井川意高前会長＝有罪確定＝の父親で大王顧問の井川高雄氏（７６）が２３日、大王の佐光正義社長に１億１千万円の損害賠償と新聞への謝罪広告の掲載などを求める訴訟を東京地裁に起こした。 訴状によると、大王が事件に関与していない高雄氏を一方的に当時の顧問職から解嘱し、社内処分の発表では最も重い責任があるような印象を世間に与えたと主張している。 高雄氏が子会社取締役に対して事件の責任を追及した際に、佐光社長が「意高氏への貸付金について、意高氏と創業家が弁済するのが第一義であるはず」と社員向け文書に記し、高雄顧問も弁済責任を負うかのような印象を与えたなどとしている。
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