生活保護制度の確立をテーマにした講演会が15日、愛媛県松山市三番町6丁目のコムズであった。病気で生活保護を受けていた首都圏在住の元地方公務員和久井みちるさん(51)が「一人でかかえこまないで」と題し、卑屈にならず積極的に制度を利用するよう訴えた。 和久井さんは夫からドメスティックバイオレンス(DV)を受け、10年間うつ病で通院。職も失い、3年半生活保護を受けた。警察などに相談しても十分な対応が得られず「心がささくれ、社会を恨んだ」と振り返った。 受給者へのバッシングを「使ってはいけない気がするように封じ込めてしまった」と問題視。家族に気兼ねして生活保護を申請しなかったり、自分の命より恥をかかないことが優先されたりする風潮は大問題と力を込めた。
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