愛媛県新居浜市出身でフィンランド在住の版画家石山直司さん(49)によるデモンストレーション講座「作家から学ぼう―ドライポイントの魅力―」が15日、松山市堀之内の県美術館南館で開かれ、市民ら約20人がプロの技法を学んだ。 石山さんはフィンランド・ユバスキュラ市の美術館職員。2010年に県美術館が開いた企画展に参加し、今回4年ぶりに帰郷した。 石山さんは約4年前から、銅板の表面をニードル(針)で傷つけて描画するドライポイントで制作。「同じ凹版技法の(腐食作用で加工する)エッチングより柔らかい線が引けて味が出る。やっていくうちに融通が利く技法だと感じてきた」と話した。
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