蛇口から出るみかんジュースで東日本大震災の被災地に、少しでも恩返しができれば―。被災地で愛媛特産のみかんジュースを振る舞おうと、松山市の男性会社員が6月下旬に東北地方へと出発する。JA西宇和(八幡浜市)の生産者らでつくるPR団体「みかんクラブ」(西川久美代表)は14日、蛇口付きのタンクを貸し出し、活動の成功を祈った。 被災地へ向かうのは松山市西垣生町の会社員中矢悟朗さん(43)。中矢さんは震災発生直後から4回にわたり岩手県などを単身で訪れ、がれきの片付けなどを行ってきた。 支援に汗を流す一方、被災者から食事を振る舞われるなど「お世話にもなった」と中矢さん。今回は恩返しの意味も込めて21日に車で松山市を出発し、1週間かけて岩手県宮古市や宮城県石巻市の仮設住宅などでみかんジュースを配るという。
↧