宇宙の魅力をテーマにした講演会がこのほど、松山市文京町の愛媛大南加記念ホールであり、彗星(すいせい)や小惑星の発見者として知られる高知県立芸西天文学習館の講師、関勉さん(83)や、久万高原天体観測館の職員、中村彰正さん(53)らが天体観測に注いできた情熱を語った。 松山市で研究者から愛好家まで多くの彗星ファンが集まって開かれた「第44回彗星会議」(7、8の両日)に合わせ、愛媛大宇宙進化研究センターと彗星会議松山実行委員会が開催。市民ら約300人が参加した。 1965年に「イケヤ・セキ彗星」を発見した関さんは、台風が去った明け方の空に彗星を見つけた当時の様子を紹介。共に未発見の彗星を追い掛けていたライバルの存在に突き動かされたと振り返り、「世界中で観測が進み、アマチュアの出る幕がないと思いがちだがチャンスはある。夢を失わず次の若い世代に魅力を伝えてほしい」と語り掛けた。
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