瀬戸内海の燧灘東部で11日、いりこの原料となるカタクチイワシ漁が解禁された。愛媛県四国中央市の三島、川之江両漁協の計28隻が大漁を目指して一斉に網を入れた。 同市三島中央1丁目の船着き場では、早朝から地元の漁師らが集い出港準備。本船と運搬船各2隻でグループをつくり、北西へと進んだ。 同市の沖約1キロの海域では、三島漁協の武村宏組合長(66)と弟の隆さん(60)が二手に分かれた。全長約400メートルの網を広げ、2人はあうんの呼吸で魚群を囲い込んだ。引き揚げた網の中では、無数のイワシが銀色に輝きながら勢いよく跳ねていた。
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