愛媛県宇和島市の日振島沖にある無人島沖の島に群生するハマユウを守ろうと、同市下波の宇和海中学校全校生徒37人が9日、沖の島で体験学習を行い、苗の移植やごみ拾いをした。 ハマユウは、ヒガンバナ科の多年草。7~9月に白い花を咲かせる海浜植物で、県内では南予に自生している。沖の島のハマユウは1956年に県の天然記念物に指定された。 77年にガの一種、ハマオモトヨトウの幼虫が沖の島で異常発生してハマユウが減少、生徒が78年から毎年、苗の移植を続け、約8千株にまで回復した。 9日は、生徒らが市文化財保護審議会委員の早見万之助さん(81)と、地元でボランティアでハマユウの保全活動を続ける石川哲也さん(70)らの指導を受け、葉に付着した害虫を取り除いた。スコップで砂に穴を掘り、生徒らが育てた苗約90株を一つ一つ丁寧に植え、周囲に種約100個をまいた。
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