西日本最高峰の石鎚山で、登山者にトイレ使用料として1回100円以上の負担の協力を愛媛県などが呼び掛ける方針であることが22日、分かった。山頂付近で10月ごろの完成を県が目指す環境配慮型トイレの維持管理費に充てる。22日に松山市であった、県や市町などでつくる石鎚山クリーンアップ協議会設立総会で説明された。 石鎚山には年間約5万人が登山。環境配慮型トイレの維持管理費は年間約160万円を想定する。山頂付近のトイレをめぐっては、2カ所の旧式トイレが環境や観光イメージに悪影響を与えていると問題化していた。 新しい環境配慮型トイレは、二の鎖付近(標高1820メートル)の山腹約180平方メートルに木造平屋(約30平方メートル)を建設。便器は6台(男性用3、女性用3)とし、土壌微生物を使って汚水を浄化する。緊急時などの休憩所も設け、総事業費は約1億4000万円。
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