美しい石垣の棚田が残る愛媛県西条市千町で24日、西条農業高校(同市福武)の生徒など約50人が田植えに挑戦した。眼下に山々が広がる絶景の中、貴重な体験を通して千町地区の棚田のすばらしさに触れた。 田植えは、自然を大切にする昔ながらの農業などを学んでもらおうと2005年から西条農高が地元住民から棚田を借りて実施。今年は約2アールに食農科学科の生徒が育てたコシヒカリの苗を植えた。 青空が広がった24日は、希望した1~3年生約40人や教員などが素足になって水を張った棚田に足を入れた。初めて田植えをする生徒もおり「足が抜けない」などと話しながら丁寧に植えていった。植え終えた生徒らは、女子生徒が作ったおにぎりを、谷から吹き上げる涼しい風を受けながら平らげていた。
↧