遠浅の海に設置された網の内側で魚捕りや潮干狩りを楽しむ「第14回西条市立て干し網」が25日、愛媛県西条市河原津の河原津海岸であり、県内外から集まった家族連れなど約5000人が海中を泳ぎ回る魚を追いかけた。 満潮時の入り江に網を張り、潮が引いて浅瀬に残った魚を捕まえる昔ながらの漁法の立て干し網で海に親しんでもらおうと、2001年から壬生川、河原津の両漁協でつくる東予地域漁業協同組合連合協議会が開催。25日は沖合約300メートルの地点に幅約500メートルの網を張り、ハマチやタイなど約1万6000匹とアサリ約1.6トンを放流した。 水着に着替えた参加者は網を片手に早くも臨戦態勢。開始の合図とともに水しぶきを上げながら沖に向かって走りだした。水中に沈めた網に魚がかかるたびに「でかいの捕った」「今、引っ掛かったのに」と一喜一憂していた。
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