畑や果樹園に被害を与えるイノシシやシカを捕獲する「有害鳥獣ハンター」の養成塾第1回講座が25日、愛媛県松山市であった。女性2人を含む20人が来年1月まで、山での実地体験や座学など6回の講座で基礎を学ぶ。 県によると、2012年度、県内で農作物の鳥獣被害は約4億1400万円。一方、狩猟免許の所持者は1978年の延べ1万1540人をピークに12年度は延べ4791人まで減少。特に銃猟免許は60歳以上が7割を占めて深刻だ。 養成塾では、北海道立総合研究機構研究主任でエゾシカの生態を研究し捕獲に取り組む上野真由美氏が、探索や肉の解体運搬の体験を伝授。「ベテランと行動し経験を積むことが大切。発砲時の反動が大きい銃があり、自分に合ったものを選んで」と助言した。
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