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産業遺産駅舎、現役時の姿に 新居浜・別子鉱山鉄道

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 かつて愛媛県新居浜市の別子銅山で採掘した銅鉱石や工場通勤者を運ぶ「工都の大動脈」だった別子鉱山鉄道。別子銅山閉山後の1977年に廃止となったが、産業遺産として後世に伝えようと、住友金属鉱山(東京)はこのほど、市内に唯一残る駅舎の「星越駅舎」(新居浜市星越町)を修復した。「将来的に内部を一般公開したい」としている。 星越駅は隣接する新居浜選鉱場と合わせて25年に建設。近くには社員や家族ら約1000人が住む山田社宅街があり、大勢の通勤者が利用した市内主要駅の一つだった。廃線後は関係会社の事務所に使われ、線路跡はサイクリングロードなどに整備されている。 住友金属鉱山は2012年12月から星越駅舎の修復に着手。廃線後に増築した作業部屋を取り壊し、従業員の記憶や写真を参考に設計図を書き起こし、当時と同じ木材や色合いの金具などで屋根や壁面を張り替えるなどして今年3月末に工事を終えた。

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