瀬戸内海を舞台に村上水軍の財宝を探す冒険映画「瀬戸内海賊物語」が愛媛県内で公開されているのに合わせ、撮影地の一つ新居浜市の離島、大島を巡るツアーが31日あった。市民ら約40人が名所を散策し、島の歴史に触れた。 大島でのサイクリングツアーを企画する市民団体「元気!プロジェクト」や大島公民館などが開いた。大島公民館で、矢野秀綱館長が「大島は村上水軍の祖、村上義弘の生誕地とされ、軍船を隠す場所『船隠し』が残っている」などと島の歴史を説明した。 一行は映画のメーキング映像を観賞した後、撮影に使われた旧庄屋の村上邸を見学。家紋入りの鬼瓦や西条藩主が来訪時に通る御成門が残り、室内には島民の刀を集めて保管していたひつや水軍用の長いやりが飾られ、参加者は築100年以上の邸宅のお宝を興味深そうに見て回った。
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