学生が市民と共に学び憩える場にしようと愛媛大は、城北キャンパス(松山市文京町)で芝生広場やジョギングコースなどの整備を進めている。4月から工事が本格化しており、本年度中に完成する予定。 愛媛大施設企画課などによると、現在アスファルト舗装している文京遺跡の一角の駐車場を「グリーンプラザ」(約6600平方メートル)として芝生化し、野外ステージや1周250メートルのジョギングコースをつくる。近くにはパネルで遺跡を学べる「歴史を学ぶ庭」を新設する。 正門からプラザに続く約170メートルは「グリーンプロムナード」と名付けた芝生の散策路を整備。水路も設けて水辺を眺めながら利用できるカフェも造る。ケヤキやヒメコブシなど約40本を新たに植樹し、緑化を進める。総工費は約2億円。 文京遺跡をめぐっては大学が1998年にグリーンゾーンとして学生や市民の憩いの場とする方針を示していたが、大部分をアスファルト舗装の駐車場として使用。この方針が棚上げ状態だったことに県内外の研究者らが反発していた。
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