四国電力の千葉昭社長は30日、高松市の本店で会見し、国の原子力規制委員会で審査中の伊方原発3号機(愛媛県伊方町)で想定される最大の揺れ(基準地震動)を従来の570ガルから620ガルに引き上げると表明した。5月中旬に規制委に資料を提出するとしている。 審査を優先する原発に選ばれた九州電力川内原発(鹿児島県)と同じ値にすることで、早期に審査を終了させ、再稼働につなげる狙い。 四電は570ガルで申請したが、規制委からは「検討が不十分」として了承が得られていない。千葉社長は「川内原発の620ガルが指標となっている。620ガルなら審査はクリアできる」と述べ、「震源を特定しない地震動」を620ガルに引き上げ、5月中旬には地震動を確定したいとの見解を示した。
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