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しまなみ海道 開通から15年

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 島伝いに愛媛県今治市と広島県尾道市を10本の橋で結ぶ瀬戸内しまなみ海道が1日、開通から15年を迎えた。24時間通行可能なため、沿線の交通の利便性は大きく向上。近年は災害対策や自転車による観光振興など新たな側面にも光が当たっている。一方、通行料金は高止まりし、圏域の航路廃止が加速するなど暗い影も濃くなっている。 全長約60キロのしまなみ海道は旧本四公団が7300億円超の事業費で建設。1988年の瀬戸大橋、98年の明石海峡大橋に続き、四国と本州をつなぐ3本目のルートとして99年5月に開通した。2006年4月に島内道路の整備が終わり全通。今治―尾道間を約50分で結ぶ。 11年の東日本大震災を受け、防災面で重要性が増している。島しょ部への支援では、航路減少に加え津波で港湾施設が使用できなくなる恐れもあり、海上輸送には限界がある。昼夜を問わず緊急車両が通行でき、物資を運べる命綱として海道の果たす役割は大きい。

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