第50回県若い農業経営者大会が30日、愛媛県松山市道後町2丁目のひめぎんホールで始まり、若手農家ら約350人が鳥獣害対策や販路拡大について意見を交わした。5月1日まで。 県内農家の交流を深めて生産技術向上を図ろうと、県青年農業者連絡協議会(寺尾進太郎会長、525人)と県などが毎年開いている。大会では新規就農者33人が入場し、会員が拍手で歓迎。寺尾会長(28)は「しっかりした将来像を持ち、もうける農業を実現しよう」とあいさつした。 優良事例発表では、前回大会で最優秀賞に選ばれた野村町青年農業者連絡協議会(西予市)の増田寿永会長(29)がイノシシ捕獲チームの活動を紹介した。箱わなでの捕獲実験で、従来のワイヤ式から赤外線センサーで作動するように改良したところ効率が上がり、昨年7月からの半年で55頭を捕獲したと報告。「かんきつや畜産など、どの農業形態でも鳥獣害に悩まされている。被害がなくなるよう今後も活動を続けたい」と語った。
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