樫谷棚田（大洲市戒川）と泉谷棚田（内子町北表）の美しさを知ってもらおうと、市民グループ「大洲環境とエネルギー研究会」が１７日、愛媛県大洲市東大洲の商業施設で、写真展「棚田に生きる」を始めた。四季の移り変わりや、人々の表情を活写した作品約７０点が並ぶ。２３日まで。 写真は、両棚田が交流する縁を取り持った松山市の写真家で自営業河野豊さん（６７）と、大洲・西予両市在住の写真愛好家１１人が撮影した。両棚田とも高齢化や担い手不足が深刻で、研究会が田植えや稲刈りなどの「お手伝い隊」を会場で募集している。 １７日は、棚田学会顧問の中島峰広・早稲田大名誉教授（８０）が講演。全国の棚田で耕作放棄地が増加する現状を説明し、若者や定年退職者を呼び込む仕組みづくりの必要性を訴えた。
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