瀬戸内海に浮かぶ島を舞台に、村上水軍の財宝探しを描いた映画「瀬戸内海賊物語」。5月24日の愛媛県内公開を前に、砥部町出身の大森研一監督、主人公楓(かえで)役の柴田杏花、楓の父を演じた内藤剛志が来県し、作品の見どころを語った。 本土と結ぶ老朽化したフェリーを直すため、少女が自宅の蔵で見つけた古い笛を手がかりに、同級生3人と埋蔵金を探す冒険物語。撮影は、新居浜市の大島、今治市の大三島など、すべて瀬戸内地域で行った。 わんぱくで正義感あふれる楓を演じた柴田は、役づくりのため「普段の生活の中でも楓に近づけるように意識した」と振り返る。お気に入りは、荒々しい潮流にのまれそうになりながら、仲間と4人で舟をこぐシーン。「4人の息が合わないと舟は進まないし、回転もできない。声を掛け合いながら頑張る中で、出演者同士、仲良くなれた」 3人は「瀬戸内の魅力を発信する起爆剤にしたい。工夫がいっぱい詰まった映画なので、ぜひ見てほしい」と呼び掛けていた。
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