津波で庁舎が浸水しても消防活動を継続できる体制を整えようと、八幡浜地区消防本部は28日、愛媛県八幡浜市内の運送会社「フジ物流」の高台にある倉庫を災害時の活動拠点として使用できる協力協定を同社と結んだ。同本部によると、大規模な被災に備えて消防本部が代替施設を確保しておくのは県内で初めて。 県が今月公表した南海トラフ巨大地震の被害想定では、八幡浜市の最大津波高は9.1メートルで、海抜6.4メートルにある八幡浜消防庁舎(同市松柏)は浸水域に入る。消防は4月、庁舎から約5キロ離れた国道沿いにある同社倉庫(同市川之内)を「第二の消防署拠点」にできないか打診し、協議がまとまった。
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