野菜や肉、牛乳など身近な食料品がじわりと値上がりしている。総務省調査で見ると、2013年の主要26品目の愛媛県松山市内小売価格は08年から8.2%上昇。一方、所得は減少傾向で推移しており、消費税増税も重なって一般家庭の台所は厳しさを増している。 総務省の小売物価統計調査によると、同市で値上がりが顕著なのが野菜類だ。中でもタマネギの上昇幅が最も大きく、08年に1キロ当たり152円だったのが13年は221円と44.9%も上がった。レタス、トマトも30%以上アップし、ジャガイモなど全7種で軒並み上がった。 穀類は円安による輸入小麦の値上がりを受け、小麦粉が1キロ194円から248円と27.6%上昇。米も4.8%高だった。牛肉は100グラム570円から679円と100円以上アップ。 円安や原材料費の高騰により、食品の本格的な値上げが進む中、消費税率が1日、5%から8%に上がり、消費者の節約志向はますます強まるとみられる。物価上昇に賃金が追い付かなければ、家計の負担はさらに重くなりそうだ。
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