愛媛県が開発し、近年力を入れて売り出している高級中晩かん「甘平」について、交配に用いた「親」の品種がこれまで県の説明していた不知火(デコポン)ではなくポンカンだったことが3日までに、県みかん研究所(宇和島市)のDNA鑑定で判明した。 2007年品種登録の甘平は、濃厚な甘さとシャキッとした食感が特長。1キロ500円を上回る市場価格で取引される。県の従来の説明では、中晩かんの西之香にデコポンの花粉を交配して開発し、デコポンが持つ果肉の歯応えと強い甘味を受け継いだとしていた。 県は独自品種の権利を保護するため13年度にDNA鑑定での品種識別技術を導入。鑑定の結果、甘平は、ともに甘味と香りが強い特長を持つ西之香にポンカンの花粉を交配した品種であることが分かった。
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