愛媛県松山市丸之内の東雲神社は4日から3日間、同神社文華殿で、旧松山藩主の久松松平家ゆかりの武具甲冑(かっちゅう)や能面、能装束など計21点を特別公開する。 同神社文化財調査会によると、初代藩主の松平定行が所用した「栗色漆塗和製南蛮胴具足(くりいろうるしぬりわせいなんばんどうぐそく)」は、通常の倍以上の厚みがある実戦用の甲冑。ほかに、久松家の家紋「星梅鉢」と徳川家の「葵紋」が併用された「ウルミ塗五枚胴具足鳥毛烏帽子付(うるみぬりごまいどうぐそくとりげえぼしつき)」など、武具甲冑関係の14点はすべて初公開となる。 2012年に同調査会が発足し、13年5月から基礎調査を実施。これまでに約200点の美術工芸品を確認している。田内逸知宮司(39)は「武具は少なくともここ100年は表に出たことがないもの。ぜひ見てもらいたい」と呼び掛けた。
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