愛媛県今治市や今治商工会議所、鈍川温泉組合などでつくる「出湯と渓谷の里『鈍川』活性化協議会」は１８日までに、宿泊施設の増移築や新設で収容能力を現在の約２倍に増やす同市の鈍川温泉の再開発事業計画をまとめた。県立自然公園内の立地に配慮し、環境と調和した内容で、２０１４年度から５～１０年で約７０億円かけて実施予定。 鈍川温泉は「伊予の三湯」の一つとして知られ、奥道後玉川県立自然公園内に位置。年間宿泊客数は、瀬戸内しまなみ海道開通の１９９９年に約３万７５００人に上ったが、近年は１万８千人前後で、温泉組合加盟社も１１社から５社に減った。 各施設の老朽化が客数減の要因だが、県立自然公園内にあるため増改築は制限されている。窮状打開に向け、同協議会は今治商議所の音頭で１２年７月に設立。県と協議する中、鈍川温泉は自然公園の集団施設地区に指定されていて、公園の保全と利用促進が目的なら再開発できると分かり、１３年度から事業計画策定を進めていた。
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