愛媛県東温市見奈良の坊っちゃん劇場で16日、第8作ミュージカル「奇想天外☆歌舞音曲劇 げんない」の最終公演があり、県内外から駆けつけた約450人のファンが惜しみない拍手を送った。 「げんない」は、江戸時代に発明や芸術など多彩な分野で才能を発揮した香川県出身の平賀源内(1728~80年)の生きざまや仲間たちの姿を描いた作品。同劇場では2013年4月から262回上演し、同9月には香川でも公演を行った。香川公演を含めた来場者数は計8万8369人で、過去最高となった。 最終公演では、げんない役の宮川浩さん(50)らが力強い演技と伸びやかな歌声で満席の観客を魅了。カーテンコールでは、脚本・演出を手掛けた横内謙介さん(52)が「うれしかったのは学生たちが見に来てくれたこと。げんないを見た若者が20年後、この舞台に立ち、あるいは作曲、演出するという未来の姿が見える。劇場を支え続け、実現してほしい」とあいさつした。 同劇場では4月11日から、道後温泉本館の改築に尽力した伊佐庭如矢の姿を描いた第9作ミュージカル「道後湯の里」を上演する。
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