文部科学省の「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」指定校の愛媛県立宇和島東高校の研究成果報告会が14日、宇和島市中央町2丁目の南予文化会館であり、1、2年生の10グループが課題研究の成果を壇上で披露した。 SSHは国際的な科学分野で活躍する人材の育成を目的に、同省が2002年に創設した。各校が独自のカリキュラムを作成し展開するのが特徴。13年度新たに指定を受けた同校では「リージョナルサイエンス―地域からの挑戦」をテーマに、宇和島地域の各分野から課題を見つけ克服する中で、思考力や判断力を養成している。 報告会には生徒や教職員、SSH関係者、中高校教諭ら約740人が参加。1年生グループの一つは「粒子径と土砂崩れの関係をひも解く」をテーマに、土砂の粒子径ごとの限界吸水量を実験で検証。「粒子径が大き過ぎても小さ過ぎても吸水量が小さくなる」と導き出した。今後はさらに正確な分析が必要と課題を挙げた上で「防災マップを高性能なものにし地域に貢献したい」とまとめた。
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