東日本大震災から3年に合わせて、四国八十八カ所霊場会青年部(八坂善教会長)はこのほど、宮城、福島両県の被災地を訪れた。各札所境内で集めた砂の上を歩き、巡礼と同じ御利益があるとされる「お砂踏み」や、犠牲者の慰霊を実施し、震災の傷が癒えない住民に寄り添った。 2012年から毎年、震災発生日前後に被災地を訪問している。今回は四国4県の7人が7~11日、宮城県の仙台、名取、石巻の3市と福島県相馬市にある特別養護老人ホームや寺などで活動。6カ所計約1500人にお砂踏みを実施したほか、清見タンゴールなどのかんきつ3000個を配った。 同行した四国霊場58番札所仙遊寺(今愛媛県治市)の小山田弘憲副住職(33)によると、被災者は「お参りができてうれしかった」「わざわざ来てくれてありがとう」などと感謝していたという。
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