衆院小選挙区の区割りを見直す改正公選法が成立し、愛媛県の伊予市と内子町小田地区の愛媛4区編入が正式に決まった24日、同市では日常的なつながりが薄い南予と同じ選挙区になったことに多くの住民が戸惑う一方、小田地区では歓迎の声が聞かれた。 「生活に密着していない区割りはだめだ」。伊予市灘町の自営業上西幹太さん(78)は嘆く。商店街を通る人の少なさと、商工業活性化の必要性を日々感じているが「生活の基盤が違う南予から伊予市を良くしようとする人が出てくれるか分からない」と吐露する。 同市米湊の主婦有馬真紀子さん(64)は「生活する上で関わりの大きい松山と一緒の1区に戻してほしい」と訴え、同市灘町の自営業灘部さとみさん(51)は「南予と同じ地区という感覚がない」とこぼす。同市上吾川の主婦渡辺里千子さん(75)も「1区の時は候補者が会社に来てよく顔を見かけた。2区になってもうひとつ関心がない」と明かす。
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