水産業活性化へ、人材を育成する愛媛大の「水産イノベーションスキル修得講座」第1期受講生が8日、愛媛県宇和島市住吉町の愛媛大宇和島エクステンションで1年間の研究成果を発表した。12人が魚食教育などの活性化策を提案した。 講座は、愛媛大や行政などでつくる協議会が2013年春にスタート。1年ずつ計4期開く。第1期は中南予の漁業者や行政職員らが応募。愛媛大教授や宇和島圏域の漁業者から、6次産業化に必要な商品開発や食品加工を学ぶなどした。 8日は受講生ら約30人が出席し、真珠養殖や養殖魚の餌などをテーマに発表があった。愛南町久良地区でブリ養殖に取り組む水産会社「南予ビージョイ」(宇和島市)の社員佐野直規さん(35)は久良小児童に約半年間、養殖を体験してもらった活動を報告。魚の成長記録、餌やりや試食といった内容を紹介し「子どもは養殖だけでなく、地域や命を頂いていることにも興味を持ってくれた。行政にも働き掛け、続けていきたい」と述べた。
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